2021/8/8 vol.3 あさひ

人がどう思うではなく

自分がどう生きたか

ーそもそも男女2種類に分けたとしても、「自分はこんな男になりたい。」など、それぞれ理想がちがうはず

ー「今のあさひが好きだよ。」

ー日常では無敵モードだけど、○○ではうさぎちゃん
 

青文字:LIVABALL

黒文字:あさひ

LGBTなどという単語、専門用語を使わずに自己紹介、自分を説明してください!

皆さんこんばんわ〜♡博多在住のあさひと申します。

お仕事は博多の中洲の歓楽街でお仕事しています。

 

年齢は永遠の27歳のつもりですが、35ちゃいになろうとしております。

好きな料理は超激辛料理で、どれだけ辛くてもいけちゃう感じでございます。

将来の夢はかわいいお嫁さんで、好きな男性のタイプは、クロネコヤマトさんや佐川急便さんのような黒光りしたガチガチのメンズです☆

 

今日は気軽にお酒を片手に飲み屋さんに来たような感じで聞いてもらえたらなと思っています!

某ファストフード店から、歓楽街での水商売へ

ー何のお仕事をされているんですか?

飲み屋さんで働いています。

ゲイバーというか、男性のお客さんで、働いているのも男性です。

 

ー肩書が「ニューハーフのあさひ」ということですが、ニューハーフってどんなニュアンスですか?

色々あると思うんですけど、男性の身体に生まれたけど女の子になりたく、性的にも、女の子が好きになるような男性が好きな人のことかな?自己申告の世界だから難しいところではあるけど、私の価値観ではそのように思います。

ー「ニューハーフ」と言われることに抵抗はないの?

べつにないですね。私はそうなんだな〜という感じで。

ー“男性として男性が好き”ないわゆるゲイバーというコンセプトのお店で、あさひさんは “男性として男性が好き”なゲイとしてではなく、“身体は男性だけど、自分は女性と認識した上で男性が好きなスタッフ”として働いているということですか?

そうですね、男性で女性が好き、女性で男性が好き、というお客さんばかりなので、私のことは扱いやすいんだと思います☆

ー「ニューハーフ」と扱われることに抵抗はないと仰っていましたが、やはりお酒が入ると、勢いで嫌な気分になるようなことを言われたりするのでは・・・?

ウチのお店は年齢層が高いのであまりありませんが、たまに来て下さる若いメンズのグループは「オカマって男だったらだれでもいけるんだろ。」という風に思ってらっしゃる時もありますね。「お前いけって」みたいなノリがあります。「こっちも選ぶ権利あるんじゃ。」と交わしますが笑、「ん?」と思ったりしますね。

 

でも嫌なことを言われても、大体のことは仕事・サービスとしておもしろく持っていけるようになっているかも。

ー水商売は長いんですか?その前は何をされていたんですか?

水商売は8年目位になりますね。

それまではずっと16歳から12年間くらい、超有名なファストフードでお仕事していました。

 

ーファストフードから水商売への転換!全く違う環境だとおもうのですが、ファストフード店ではどういうふうに働いていましたか?

なにしろ16歳から働いていたので、みんなあさひはこういう子だと分かってくれていました。なので働きやすかったですね。

 

「イヤン♡」とかすぐ言っちゃうから、すぐバレちゃいますよね笑。

 

男性の髪型は耳より上という規定があったけど、私の店長は「耳にかけるならオッケー」としてくれていました。ただ、本部からたまに来られる社員の方は私のことを知らないので、「あの子髪の毛長くない?」と言われたり、大変でした。なので本部から誰かが来られる時はシフトに入らないなどの対応をしていました。

今だと緩和されているところも増えていると思いますが、“当時ならではの男女区別” はありますよね。

長男が三女に。「そんな男の子もいる」と思っていたパパは・・・

ー職場では当時ものびのびと働きやすい環境だったとのことですが、学生時代はどうでしたか?

学生時代もあさひはこんな感じで、いつも軽くカミングアウトみたいな笑

女の子と一緒にいました。

 

このように生まれたからっていじめを受けたこともなかったですね。

 

でもプールの着替えとかはすごく嫌だった。ハートは女の子だったから、男女にカテゴライズされることが嫌だったんです。中学生の時は2回しかプールの授業受けてないんじゃないかな。

 

制服は学ランを着て短髪でした。服とかランドセルとかは、本当は赤いのが良いと思っていても、そういうのを選ばなければならないんだろうな、当たり前なんだな、と当時は割り切れていましたが、身体のことになるととても嫌でした。

 

修学旅行のお風呂とか地獄。先生に嫌だと言った記憶もあるけど、集団行動は守っていたかな。

ー学校でも女の子と遊んでいたり、職場でものびのびと出来ていたということなので、親御さんもあさひちゃんは他の男の子と違うということに早くから気づいていたのでは?

実は今の仕事一本にするとなった時に当時のママから「一本にするなら言った方が良いよ。」と言われ、親にカミングアウトしました。27歳頃です。

(家族構成:お姉ちゃん2人とお父さんお母さん)

 

私も自分がこんなのだから、親もきっともう知ってくれているだろうと思って言いました。

 

お母さんとお姉ちゃん2人は「やっぱそうだったか。」という感じでしたが、

パパはとてもショックを受けていました。「お姉ちゃんが2人いるから、お人形さん遊びもするんだな、セーラームーンが好きなんだな、こんな男の子もいるんだな。」と思っていたみたいです。

 

待望の長男が三女になったということで、とてもショックだったようです。

ーもうカミングアウトしてから7,8年経っていますが、今はお父さんはどうですか?

今はわかってくれていて、おもしろおかしく話したりはします。

でも、この状態(フルメイク)で実家に帰ったり、実家から直接仕事にいくときは家でフル武装(メイク)しなきゃいけないのですが、息子がメイクをする過程を見るのは嫌みたいで、「見たくないな〜。」とか小言を言われることもある。

 

母は、「きれいになって良いじゃない。」と言ってくれますが、

私がピンヒールで帰ろうものなら、パパは「うわ!」と言ったりします。

でもぎくしゃくした関係とかでは全くないです。

ーなるほど〜。まだメイクをしていない段階だと、単に髪の毛が長いだけと思えるけど、メイクの過程を見るのはお父さんはまだ整理がついていないのですかね。

やはりお母さんやお姉ちゃんたちがすぐに理解してくれていたのは大きかったですか?

大きい大きい!そうじゃなければ家族で孤立してしまっていただろうし。

お姉ちゃんの旦那さんもお店に遊びにきてくれたり、一番味方してくれているかも。

周りにはとても恵まれているなと思います。

日常では無敵モードだけど・・・

ーではちょっとお酒が入ってくるような質問をしたいのですが・・・恋愛の時はどうですか?

仕事やプライベート、職場や友人関係だと特に問題もなく無敵モードなんですけど、恋愛になると、うさぎちゃんになります。

ー笑

普段はガオーって強気でライオンなんですけど、恋愛になると性別の壁が大きくなります。好きになるのはストレートの男性なので、シュン、、、ってなっちゃうことがよくあります。

ーどんな時になんでシュン。。。となるのか、具体的に聞かせてもらっても良いですか?

相手といい感じになる時って、山があるじゃないですか。「今いけるかも!」みたいな。でも好きって言ってくれてても、蓋を開けたら身体はまだ男だから、「本当に良いのかな?」って思ってしまいます。

 

付き合った場合、親御さんやお友達に私のことを紹介できるのかなとか、紹介した時に周りの人が「え?」っていう反応を見るのも辛いだろうし、相手に迷惑をかけるかなとか。

 

私が言われるのは全然良いんですけど、やっぱり好きな彼氏が周りになにかを言われたり後ろ指を刺されたりするのが嫌で。

ー実際にそんなシチュエーションが過去にあったのですか?

デートの時にあります。ヒールを履くと大きいから目立ってしまって、「え!今の(ニューハーフ?)」と気づかれて後ろ指を刺されることがあります。なので、「コンバース履く?」となってしまいますね。

ちょっとワイルドなお話

ーお付き合いをする時はどこかのタイミングでカミングアウトをするのではと思いますが、今まであさひちゃんが女性なのか相手が分からない時期にお付き合いが始まったことはありましたか?

ちょっと汚い話になっちゃうんですけど、みなさんお酒進んでますか?大丈夫ですか?笑

 

お付き合いではないんですけど、若いお盛んな20代半ばの頃、ガンガン音楽が流れるクラブに行っている時期が少しあったんです。

 

メンズってやっぱり狼なので、狩りたいんですよね。で、ひっかけられてお持ち帰りされることもあるわけですよ。

でそのタクシーの中で、カミングアウトするんです。もう後にも引けないでしょ?向こうもガオー!!!って興奮してるから、「全然オッケー!!」と喜んで大歓迎!みたいのはしょっちゅうありました笑

以上です笑笑

今のままのあさひで

真剣な交際であるほど、自身が「女性ではない」という部分がネックになって悩むことがあるとのことですが、では手術をして性別を変えることはお考えですか?

若い頃は「女の子になりたい!」しか頭になかったので、お金を貯めてタイに行って手術をしたいとずっと思っていたけど、年齢を重ねるにつれて、今のままで良いのかなと思うようになりました。

胸に関しては、ドレスだったり服をかわいく着こなすために絶対手術をしたいけど、性器や戸籍変更に関しては「まぁしたいな〜」位で、「しなきゃ!!」という感情は減っていますね。

 

ー手始めにホルモン治療から始める方が多いのですが、ホルモン治療に関してはどうですか?

ホルモン治療に関しても、傷つきやすくなったり落ち込みやすくなることがあると先輩に聞いたので、考えていません。お金をもらってお客さんを楽しませるお仕事なので、何か言われた時にメンタルが傷ついてしまいやすくなるのもネックになるなと思って。

 

またとある有名なニューハーフのお店のオーナーの方に、「胸はつけてもとれるけど、下は切っちゃったら元には戻せないから、冷静にしっかりと今後のことを良く考えて、それでもしたいならしなさい。」と言われ、「はっ!」としたんです。「そこにこだわりすぎなくても良いのかな。」って。

 

また当時好きだった男の子に「胸ほしいな〜。」って言ったときも、「でも別に胸があってもなくてもあさひに変わりはないんじゃない?」と言われ、とても嬉しくて。

 

「女になるためには手術を受けなければいけない」と考えがあったのか、自分で自分をカテゴライズして、自分がレールを決めて考えを固定していたのかな

その先輩ママの意見とその男の子の言葉ではっとしました。

 

おっぱいがあってもなくても、下があってもなくても、あさひはあさひなんだと気づかせてくれました。

ーその時に自分が大切と思っている人、特に恋人に「今のままの君が良いんだよ。」って言われるのは大きいですよね。

そうですね本当に大きいですね。まぁ・・・その人は彼氏ではなかったんですけどね笑

好きだった人です♡

ー<視聴者様からのコメント>あさひさんにメイクを教えてもらいたいです!

いやいや、ここまで2時間かかってますから!

勉三さんがメガネを取った顔からここまでなので!

ー勉三さん!?

皆さんぜひウェビナー終了後、勉三さんを検索してみてください!

 

私16時からスタンバってますから今日!(本ウェビナー開始時間は20時)

ー誰よりも入時間早い!!笑

“なりたい自分”って、皆それぞれ違うはず

ー<視聴者様からのコメント> 性自認について子供の頃から悩んできたのですが、肉体を変えたいと思ったことがなかったので、自分は変なのかなと思っていました。あさひさんの言葉に救われました。

LGBTとかいろいろあると思うけど、女の子一つとっても、倖田來未さんみたいな女性になりたい人や、安室ちゃんになりたい人、浜崎あゆみさんにありたい人、北川景子さんになりたい人、AKBとかアイドル系になりたい人、

 

男性でもジョニー・デップになりたい人、キムタクみたいになりたい人、それぞれ違う理想があると思います。

 

皆それぞれ趣味嗜好が違うから、「こうならなきゃならないんだろうな。」とかは全然気にしなくて良いと思います。

 

そもそも男女に2種類に分けたとしても「自分は男としてこうなりたい」「自分は男だけどああいう男にはなりたくない」とかがあるようにトランスジェンダー/MTFでも人それぞれ価値観や理想が違うと思います。

 

なりたい自分って絶対皆それぞれ違うと思うから、そのまま自身を持って生きていって良いと思いますね!

これからのあさひ

ーこれからはどうしていきたいですか?

女の子になりたいというのはあるけど、それにとらわれすぎず、それをストレスに感じちゃったら意味がないのでね☆

今できることを無理せずにやっていこうかなと思いますね。

 

昨日よりも今日、今日よりも明日という感じで、楽しめるような生き方、楽しいことを考えながら徐々にレベルアップして生きていけたらなと思います。

 

昔は結構マイナス思考でしたけど、今は少しずつプラス思考に変わっていけてるので、今できることを無理せずやっていこうかな、みたいな☆

ーそのようにポジティブに考えることが出来るようになったきっかけってなにかあるんですか?

先輩ママのおかげもありますし、やっぱり好きだった男の子に「胸欲しいな〜」と言った時に、「今のあさひで良いんじゃないの。」と言ってもらえたのが大きいかもしれないですね。

 

「今の私で良い。」と気づかせてくれたのはとても大きいと思います。

 

まぁ、巨乳好きの男だったら「早く胸入れて!」と言われていたかもしれませんが笑

あさひさんから皆さんへのメッセージ

今回のウェビナーのポスターにも掲載して頂いたのですが、

 

「人がどう思うではなく自分がどう生きたか」

 

を焦点にして生きていって頂けたら。

そしたら人を差別することもないし、差別されることもないし。

 

肩の力を抜いて、とらわれ過ぎずに、ハッピーに。

死ぬ時に、良い人生だったなと思えるように、これからも皆さん楽しんで生きましょう!

といった感じでございましょうか!

ハッピーハッピーにね☆

 

最後に皆さん!この後必ず勉三さんの画像を検索してくださいね!それが私のすっぴんなんで!笑

ーなんでやねん!爆笑

おわりに

意外と忘れがちですが、本当に人それぞれの理想像がありますよね。
本当は「自分の理想像」だったはずなのに、無意識のうちに「世間が決めた理想像」にすり替わってることもあったりしますよね。
「女として生きたい=手術しないと」って昔は思っていたけど、当時の先輩ママと好きだった男の子の言葉で「今のままの自分で良いんだ。」と思えるようになり、少しずつプラス思考で生きれるようになったあさひさん。

本当に「自分がそうしたい」のか。
「自分の生きたい道」が本当に自分で望んでいることなのか。
他人からはもちろん、自分を自分自身で型やレールに当てはめてしまって気づかないうちに可能性を狭めて生き苦しく感じているかもしれない。
少し立ち止まって「自分が望むもの」がなんなのか考えてみるのもいいかもしれませんね。

そんな、とっても深イイお話を、笑いたっぷりとたまにワイルドなトークでお届けしてくれたあさひさんの回でした!

 

ありがとうございました!

視聴者さまご感想

みんな、ちがう。

だから、いい!