LGBTQA+当事者、部落出身、移民、BLM運動、アジア人嫌悪
自分たちにできることって、
なんだろう?
わたし自身がLGBTQIA+当事者、被差別地域部落出身、ハーフコリアン、そしてニューヨークに住む移民であることから、子供のころより日常的にあらゆる人権問題に関して考えてきました。
そして2020年、アメリカを発端として世界中でBLM運動(ブラック・ライブズ・マター運動、アフリカ系アメリカ人のコミュニティに端を発した、黒人に対する暴力や構造的な人種差別の撤廃を訴える、国際的な積極行動主義の運動をさす)が起きました。
当時もNYにいたわたしは、現地で黒人差別に強い憤りを感じました。そこで自分にできることを考えて、数ある署名サイトの全和訳化や、日本まで届きにくい歴史上の課題を元にした論文作成や問題提起などをしました。
しかし同時に、日本も含む世界的なこのBLM運動に対して違和感や疑問を感じていました。
「根本的な解決に向けて、
何かできることがあるんじゃないか?」
声をあげない人に対する辛辣な批評……
差別反対派による、異なるカテゴリーの人への差別的言動……
正しい歴史認識や知識の欠如……
そもそも”正しい見方”ってなんだろう…?
わたしは様々な知人と電話やメッセージで毎日のように考え、語り合いました。
地盤を作ろう
「今だけブームのように盛り上がっても、続かなかったら意味がない。」
「結局のところ、差別はなぜ起きるのだろう?」
「わたしはセクシャリティなどでは当事者だけど、他の面では非当事者。だからわたしも、他の誰かを不快にさせる言動をしているかもしれない。」
あらゆる問題は、「ちがい」に対して負の感情しかなかったり、付き合い方がわからない困惑から来ています。
これを解決するのは、とても難しいこと。
「でも自分がマイノリティ中のマイノリティであること、多様性の街NY在住であることを活用して、意識を変化させる活動があるはず。」
……このような思いを胸に、本格的に活動をはじめました。